Fusion360APIで押し出し三昧

背景

今年もFusion360で「押し出しコンペ」が始まりました。
3Dモデリングの基本、押し出し操作のみでイケてるデザインを作ろうぜという
技術よりも創意工夫が求められるナイスな企画です。

spark.adobe.com

詳細ページの最後に、過去の素晴らしい受賞作品が載っていますね。
普通ならばフィレットで描くような曲面もありますが、コレ、なんと
0.1mm位の細かい押し出しを重ねて作ってるそうです。。。。
それを手作業でやるとか、ナマケモノの私には到底真似できないわ~
という訳で自動化に挑戦してみました!

Fusion360にはスクリプトというマクロみたいな機能があります。
これを使えば、記事タイトル通り押し出し三昧のハズです!

実践

スクリプトの中身と詳細は、別途Qiita記事に書かせていただきました。

qiita.com

pythonに慣れておらず、API独特のコマンド群についても情報が少ないので
かなり苦戦しましたが、とりあえず動くものは作れました。

コレを使って直径20mmの半球を描いてみました。 f:id:shk-maker:20201014222302j:plain

右側は普通に回転体で描いたもの。
左側は0.05mmの押し出しを199回繰り返して作成したもの。
形状はどちらも同じように見えますが、よーく拡大してみると
ギザギザがあるし、変なモアレ模様が見えますね。

中心位置を少しずつずらしていくと、 f:id:shk-maker:20201014224239j:plain

ねじれた角?のような形状も作れました!
円だけでも重ねると色んな形が作れそうです。

最後に

これを使って細かいデザインもゴリゴリ描けるよ!と思ったら
今回、2020年の押し出しコンペでは「スクリプトなど使用不可」と明記
されてましたので、残念ながら使えません。

コンペが終わった後にでも、試してもらえれば嬉しいです。
参加者の作品を楽しみにしています!
私も気力が出たら何か作ってみようかな~と思います。