育休夫婦で駆け抜けた新生児育児

長男が生まれて1ヶ月。生まれるまでは、こんなに愛おしい存在があるなんて知りませんでした。新生児は、とっても小さくて、自分一人では何一つできない儚くて愛おしい存在。ちょっと前まではお腹で静かにすごしていたのに、今は新しい世界で一生懸命生きている。この1ヶ月少しずつ体重も増え、泣く力も大きくなり、泣いてる時に少しずつ涙が出てきたり、まつげがのびたり、爪が伸びたり、キックの力が強くなったり、ちょっとずつ成長しています。

パパ・ママになって1ヶ月。毎日忙しくて大変だけど、忙しさで忘れる前に、この愛おしくて苦労した1ヶ月間の記録を残しておきたいと思います。今後、子育てをするパパ・ママたちの少しでも参考になると嬉しいです。

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育児体制

  • パパ:1ヶ月の育休+夏休み(実質1ヶ月半休み)
  • ママ【記事を書いた人】:産休+育休 
  • 里帰り出産なし、両親の手伝いなし
  • アウトソース(ヘルパー・ベビーシッター・訪問助産師など)を必要に応じて利用しようと思い、事前に利用登録しておきましたが、実際は使いませんでした。
  • 1ヶ月間は、検診・スーパー買い物・犬の散歩・ワクチン接種以外の外出なし。

生まれた日〜退院日 産後ハイ

産後ハイのメンタル

妊婦期間は、ちゃんと赤ちゃんが育っているのか、この子を安全に守ってやらねば、、と大きいお腹になればなるほど、重圧で不安ばかり抱えていました。その反動で、生まれてからは、開放感・安心感も相まって、産後ハイの不思議なメンタルでした。 生まれた瞬間から、赤ちゃんの可愛さ・儚さ・愛おしさにウルウル。妊娠前・妊婦期間の不安な日々を思い出して、生まれてきてくれて本当にありがとう!とウルウル。とにかく赤ちゃんを見ては、胸がいっぱいになっていました。 生む前までは、「早く保育園に預けて仕事復帰したい!」と意気込んで周りの人に宣言していましたが、生んだ途端に「こんなに可愛い子の成長を一瞬も見逃したくない!」という感情が生まれ、生んだら気持ちが変わるって本当だったんだ…と実感しました。

24時間母子同室

入院していた病院では、生まれた次の日から24時間母子同室で子育てがスタートしました。 一通りのお世話(おむつ交換・授乳・沐浴)を覚えました。夜は、自分の子が寝てくれていたとしても、自分は興奮状態だし、隣近所の病室の赤ちゃんが泣いていたりして、ほぼ寝れず辛かった。 そして、産後の身体がボロボロの状態で、全身が痛かった。。後陣痛(痛み止めでだいぶマシに!)、切開の傷、背中の痛み(慣れない姿勢が多かったため)、頭痛、おっぱいの張り・痛み。辛くて、ますます寝れなかった。 ただ、どんなに辛くても、朝食・昼食・おやつ・夕食・夜食と、豪華なご飯が上げ膳据え膳だし、ナースコール一つで助産師さんが助けてくれる環境なので、とっても助かった〜!

※夜、本当に辛かったら赤ちゃんを新生児室で預かってもらうことも出来るのですが、入院中にできるだけ育児に慣れたいという気持ちもあり預けませんでした。でも振り返ると、夜は預けて、お母さんがしっかり身体を休めて回復することに重点をおくほうが、あとあと効率的で良かったかも、とも思います。

退院〜1週間検診〜2週間 夜間ギャン泣きとの格闘

待ちに待った退院!これから3人+1匹の暮らしが始まると思いワクワクしました。 ですが、なかなかこの期間が辛かった!! まず、初日は飼っていたわんこが、赤ちゃんに大興奮して、ずっとソワソワし走り回ったり鳴いたりしてうるさかったw (ちなみに3日後には、犬も赤ちゃんになれて、今ではギャン泣きの隣で、いびきかいて寝ています)

二人で育児の負荷

そして最初は「二人で育児頑張ろう」モードで、交互にあやしたり、おむつ交換したり、ミルクあげたり、沐浴したり、頑張っていたんだけど、日が経過するごとに、夜から深夜にかけて、赤ちゃんが寝なくてギャン泣きすることが増えてきて、「なんで寝ないの〜〜」と焦りながら毎日二人で寝不足になっていました。

私は夜間授乳もあり2時間などの細切れ睡眠で、身体も回復していなかったので、限界に近かった。 ある日、ギャン泣きしている赤ちゃんがあまりにもつらそうで、自分も泣きながら抱っこしてユラユラすることもありました。

今思えば、「二人で頑張る」やり方が、「同時にダメージを受ける」ことにつながってて、私も旦那さんもお互いに辛くなってた。 このままだと、「私はこんなに辛い」「俺もこんなに辛い」という、どっちがどれだけ辛いか不毛な言い争いになりかねないと思いました。冷静に考えれば、二人ともパパ・ママになって1週間ちょっとで慣れない育児に必死なので、どっちがどれだけ辛いかなんて比べられないんですけどね。寝不足で余裕がなくなってくると、よくない考えが頭をよぎってしまいます。

周りに頼ることが下手で、今思えば実家の両親などにヘルプを求めればよかったのですが、どう頼れば自分たちが楽になるのかもわからず、ただひたすら二人で頑張る、、というか耐え抜いた2週間でした。

ちなみに、寝ない原因をネットで調べて、試行錯誤した結果一覧はこちら。

試したこと&結果

ネムリラ

オートスイングするハイローチェア。形がフィットするのか、ベッドよりも、長い間寝てくれます。ただオートスイングすれば寝てくれるかというと、それはない。ただ手で揺らすよりは、オートスイングは遥かに良い!

部屋の温度を調整

赤ちゃんは暑がりなので、部屋の温度を下げたかったけど、エアコンかけても温度が下がらない。水漏れも起こしていたので、修理センターに電話して調べてもらったら、一発で直って、無事に快適な温度になりました。

服の調整

着せているものが暑いのかもと思い、短肌着+ツーウェイオール→コンビ肌着orボディースーツに変えてみた。効果はわからないけど、コンビ肌着1枚で夏は十分そう。

おくるみ

お母さんのお腹の中にいた時にように、手足を固定するように、おくるみで巻いてあげると安心すると聞いて、ガーゼのおくるみを買ってきてお雛巻きしてみた。結果寝るときもあれば寝ないときもある…あとすぐ手が出てくる…。

部屋の明るさを調整

結果、新生児にはそんなに効果がなさそう。どんなに明るくても寝るときは寝る。もう少し月齢がいってきたら効果があるのかも。

ミルクの量調整

これが一番悩んだ。混合(母乳+ミルク)であげていたのですが、母乳がどのくらい出ているかわからず、体重計を買って測ったりしました。その後、小児科医の先生に相談したら、「体重計なんて買わなくていい。細かい数字に囚われず、体重増加に問題があったら定期検診で指摘するので、気にしすぎないで。ミルクは当てすぎてたら吐くから、そうしたら多かったんだって思って。」と言われ、安心させてくれたのかなと思ったけど、余計混乱しちゃいましたwあと母乳の量が少ないと相談したら、「ミルクの量を減らして頻回授乳」するように言われたのですが、ただでさえ寝ないで困っているのに、ミルクを減らしたらますます泣いて寝なくなってしまって、母乳がでないことよりもそっちのほうが辛かった。。。後に助産師さんに正直に相談したら「ママさんがどうしたいか次第だよ」と言ってくれて「母乳育児にはこだわらない」と宣言し、ミルクの量を適量に増やすことができました。

おしゃぶり

意外と効いた!ミルクをあげてしばらく立っても自分の手をチュパチュパしていることがあり、おしゃぶりを与えると、チュパチュパしながら寝ることが!今の所もっとも勝率が高い。

※「購入して良かったもの」については、旦那さんがまとめてくれるらしいので、そちらで詳しくレポートします。

〜1ヶ月 夜間シフト制の導入

辛い日々が続いて、さすがに身体もメンタルももたないと思い、アウトソースを検討し始め、両親や友人にも相談しました。 夜間ベビーシッターに来てもらうことも有力候補にあがりました。 そんなときに、2ヶ月前に出産した友人に相談したところ、「夜間シフト制」のアドバイスをもらいました。

夜間シフト制

「夜間シフト制」とは、夜間は交代で赤ちゃんの面倒を見て、お互いの睡眠時間として5時間は確保するというもの。 また寝室と赤ちゃんのお世話部屋を分けて、5時間寝るときはガッツリ寝ること。 私達は、22時〜3時と3時〜8時の2交代制でシフトを組むことにしました。 これが、とっても良かった!!5時間連続睡眠すると、メンタルもだいぶ回復しました!

考え方の転換

また、考え方も変えました!

赤ちゃんの都合に合わせる

赤ちゃんに「親と一緒の時間に寝てくれ!」と思っても、寝てくれませんwなので、寝てくれない〜と焦るより、赤ちゃんの都合に合わせて寝るか、「今日は寝ない日なのね」と諦めるかしかありません。

ギャン泣きを受け流す

基本のお世話をしたうえで、それでもギャン泣きする場合は、真っ向から受け止めるのではなく、適度に放っておけばいいと思うようになりました。最近は、ギャン泣きのお供に、Amazon Primeで好きな映画を見ることにはまっています。字幕だと泣き声でかき消されても大丈夫!wTVにキャストしてみれば、抱っこして両手が塞がっててもユラユラしながらでも見れます。最初はTV見ながら育児なんて教育に悪いかなとか思ってましたが、、、そんな心配をするより、まずは親のメンタルが安定していて笑顔で育児ができることが大事だと思っています。自分の機嫌を自分で取るしかないですね。

こんな感じで1ヶ月が過ぎました。 赤ちゃんは本当に可愛くて新生児期間が終わることに、寂しさを覚えますが、これからの成長もとっても楽しみ。早く一緒にお出かけしたいな。

育休のすすめ

我が家では旦那さんが1ヶ月(夏休みも付加して実質1ヶ月半)の育休をとってくれました。 この1ヶ月を、夫婦ふたりで乗り越えることができて本当に良かったと実感しています。 「あかちゃんのお世話」だけ考えると、「里帰り」でもいいのかもしれません。それでも、あえて私は育休をとって二人で乗り越えることを推したい。

育休を推す理由は、「夫婦一緒に育児レベルのレベルアップがはかれる」ことです。 もし里帰りしてしまうと、こんなに大変な新生児の1ヶ月をママさんだけで頑張ってしまって、ママさんのレベルだけあがってしまい、パパさんは1ヶ月後に大きなレベル差がついてしまいます。 例えば、モンハンなどで同じパーティーのメンバーにレベル差があった場合、レベルが低い人がほぼ戦力にならず、薬草とったり遠くから応援するしかなくなるんですよ…。「使えない人」認定されちゃうと、パーティーにも入れてもらえないかもしれません。レベル差が原因の「分業」は、平等ではなくなるので、わだかまりを生むと思うのです。 そして、育児の辛さは、一緒に経験しないとわからないので、この1ヶ月でついてしまった差は、相当なことでは埋まらないと思います。それくらいにこの1ヶ月の苦労を共に経験することは重要だと感じました。

(※ただ、私の友人・同僚にも、パパさんは育休とらずに、働いていない時間帯は寝る時間を削って全力で育児をしている男性もいます。尊敬しかない!家庭によって事情も異なりますので、一概にこうすべきというものではありません。)

今後

最低でも1ヶ月の育休期間があれば、ちょっとだけ慣れた頃に、育児を分業して、片方復帰後のフォーメーションを組めるようになるかなと思います。それでも、旦那さんの復帰後は家事育児の手数がたりないので、ヘルパーさん・シッターさんなどのアウトソースを利用したり両親を頼る必要が出てきそうです。試した結果をまた次回書きたいと思います。